NeRiCaのビバビバ日記

カエルとカニを殺したことがあります。

高校時代の黒歴史的小説風なにか

こんにちは、NeRiCaです。あまりにも書くことがないので、高3のときに書いた小説的なナニカを載せます。黒歴史感あって嫌なんですけど、背に腹は変えられません。短編で読みやすく書いているので、暇な方はどうぞお読み下さい。

 

 

 

 

 暇だ。最高に暇だ。遊ぶ友人の少ない私にとって、週末などただの暇な時間でしかない。ゲーム、テレビ、漫画……全部やったが飽きてしまった。何しよう?そうだ、散歩しよう。

 

 という訳で外に出た。暑い。クーラーの効いた部屋が当たり前の現代人的には酷じゃありませんか?立っているだけで額に汗が滲む。コンクリートも遠くで揺れている。ディスイズ夏、これぞ夏だ。いまから夏を味わって歩こう。そう思った。

 

 住宅街を適当に歩く。これが中々楽しいことを皆さんは知っているだろうか?散歩は楽しむ要素満天なのだ。まず、風や暑さを楽しみ、道端に咲く草花、鳥を愛でる。次に、身体を動かして心をリフレッシュ。考え事も捗ります。いいことづくめだ。最近は落とし物を見つけることにもハマっている。別に交番に届けたい訳じゃない。本来あるはずのないものがそこにある違和感が面白いのだ。そんなことを考えながら道を歩いた、ちゃんと周りに目を配りながら。

 


「お!」

 


 何かが落ちているのを見つけた。キラリと光っている。それは宝石のような石だった。青くて、透けている。太陽にかざすと綺麗だ。いいものを見つけた。持って帰ろう。石なんか拾ったって誰も責めやしない。どうせただの偽物の宝石だ。贋作でも庶民の私は満足。お手頃な幸せだ。

 

 青い石は私の心を惹きつけた。ずっと眺めていられる。現に散歩しながら眺めている。何回か車に轢かれそうになった。

 


「青石透子」

 


 彼女にそう名付けた。石に名前つけるのは変わってるな。自分でもおかしいと思う。何となく付けてみたが、あまりに安直。ただ、どことなく魅力が増した気がする。大事にしよう。そう思った瞬間、手から彼女が滑り落ちた。

 


「あ!!」

 


 最悪だ。側溝に落ちた。速攻取ろうとしたが、生憎蓋つきであった。この金属でできた網状の蓋は来るもの拒まず、去るものなしの酷い監獄であった。

 


「お嬢さーん!大丈夫ですかー!いたら返事してくださーい!」

 

 石に呼びかけたって無駄なのは百も承知である。石に意思はありませんし、答える口も付いてません。彼女はそんなこと気にもせず、優雅に暗闇のなかで陽炎のようにユラユラと光っているのでした。

 

 結局、石のことは諦めた。どうやっても取れなかった。女の名を付けたせいで、恋人をなくしたような喪失感に苛まれてしまった。最悪である。石を落としただけだというのに何だこの心のポッカリ感は。彼女が幸せならいいんだ、なんて元カレ面して歩き去りました。

 

 そこから歩いて数分。公園についた。無邪気に子供たちが遊んでいた。かわいい。こう見えて私は子供が好きなんです。ベンチに腰掛けて何となく少年少女を眺めていると、1人の女の子がこちらにやってきた。そして、尋ねて言うには

 


「何してるの?」

 


 私は何してるんだろう。高校生?それとも部活のこと?まあ、毎日頑張って生きてますよ。ん?違う、いま何してるかってことだ。今は君たちを眺めていました……って、それじゃやばいやつじゃん。

 

 そんなことを考えているうちに少女はあっちに行ってしまった。私は馬鹿だなあ。まともに返事もできないなんて。悲しくなった。少女の方を見ると、そこにはバネが付いていて乗ると揺れる馬と鹿がいて、馬鹿にしてるのかと思った。イライラしたから公園は出ると決めた。

 

 公園を出ても行くところがないので家に帰ることにした。石のことを思い出したくなくて、行きとは別の道で帰ることにした。

 


 帰っている途中に小学生の会話が聞こえた。

 


「明日って何の日か知ってる?」

 


明日は8月1日だ。何の日だろう。8と1だからパイ?おっぱいの日ですかね、エヘヘ。下衆い笑みを浮かべてしまった。キモすぎる。

 


「明日はね、世界母乳の日だよ」

 


合ってるじゃん。絶対ないと思ったのに。小学生もおっぱいと聞いて心なしか嬉しそうだ。私も嬉しいよ。

 


「じゃあ明後日は何の日でしょう?」

 


明後日?8月2日だからパンツの日だ。異論は認めない。

 


「答えはパンツの日でーす」

 


またしても合ってしまった。こういうクイズは案外安直に考えるとうまく行くものである。それにしても八月は母乳とかパンツの日から始まるのか。気取ってなくていいや。今日は何の日マニアの小学生を今日なにクンと呼ぼうと思った。

 


 それからまた数分後、今度は犬が喧嘩をしていた。恐くて横を通れない。もし通ったら私まで噛まれてしまいそうなほどの剣幕なのだ。

 


犬1「ワンワン!」

犬2「グルル…ワンワン!」

 


恐ろしすぎる。何か打開策は無いかと辺りを見渡した。そこにはカブトムシ(オス)がいた。強そうだが、犬には勝てない。ただ、他に何もないので掴んでみた。足をジタバタ動かしている。活きのいいカブトムシだ。犬は喧嘩をやめそうにない。そこで私はカブトムシを飛ばしてみる、という馬鹿らしい作戦を思いついた。

 


 まず、カブトムシを上下に振る。すると、カブトムシは翅を広げて羽ばたいた。そこで犬の方に向かって投げる。上手い具合に飛ばせた。犬の方に直進するカブトムシ。吠える犬。次の瞬間、犬の目にカブトムシが飛び込んだ。ギャンという声と同時に犬は逃げた。もう片方は追いかけていった。カブトムシは地べたに落ちた。カブトムシよ、ありがとう、これで帰ることができる。好きな虫ランキング1位はカブトムシに変わった。人生のヒーローもカブトムシになった。

 


 程なくして家に着いた。それから風呂に入って、自分の部屋に行って、寝た。カブトムシに追われる夢を見た。カブトムシが嫌いになった。